暖房費を抑える冬の防寒対策|メリノウール・寝袋・湯たんぽで無理なく省エネ
冬になると気になるのが暖房費です。
「できるだけエネルギーを使わずに過ごしたい」と思っても、寒さを我慢し続けるのはおすすめできません。大切なのは、暖房を完全に使わないことではなく、衣類や寝具、湯たんぽなどを上手に組み合わせて、必要以上に暖房へ頼らなくても快適に過ごせる環境をつくることです。
私は以前、エコな生活を試すなかで、メリノウールの衣類、寝袋、湯たんぽなどを活用し、暖房の使用をかなり減らして生活していました。
その経験から、特に効果を感じた防寒方法を紹介します。
まず知っておきたい「暖房を我慢しすぎない」ということ
省エネは大切ですが、室温を極端に下げることが目的になってはいけません。
WHOの住宅と健康に関するガイドラインでは、寒い季節の一般的な人の健康を守るための室温として18℃が一つの目安として示されています。高齢者や子ども、持病のある人などでは、さらに高い室温が必要になる場合があります。
したがって、この記事で紹介する防寒対策は「どれだけ寒い部屋に耐えられるか」を競うものではありません。
衣類や寝具で効率よく体を保温し、それでも寒ければ暖房を使う。そのうえで無駄なエネルギー消費を減らしていく、という考え方がおすすめです。
インナーにはメリノウールがおすすめ
冬の防寒で、私が特に効果を感じているのがメリノウールです。
メリノウールはメリノ種の羊から取れる比較的細いウールで、一般的なウールより肌触りがやわらかい製品が多く、インナーにも利用されています。
ウールのチクチクした感覚が嫌な人(私もそうでした)でも、肌に直接触れるインナーとしても着ることができます。
ウールには繊維の縮れによって空気を抱え込みやすい性質があり、断熱性に優れています。また、周囲の水蒸気を吸収・放出する性質があり、水分を吸着するときには熱が発生することも知られています。
そのため、寒い季節のベースレイヤーとして使いやすい素材です。
メリノウールの弱点も知っておく
メリノウールは便利ですが、万能ではありません。
摩擦が多い場所には毛玉ができることがあります。また、保管状態によっては虫食いが起きることもあります。
長く使うためには、製品の洗濯表示に従って洗い、十分に乾燥させてから保管することが大切です。
衣類を裏返して洗うことで、表面の摩擦を減らせる場合もあります。
価格も化学繊維のインナーより高い傾向があります。しかし、着心地や保温性を重視するなら、冬の衣類の一部に取り入れる価値はあると感じています。
私が使ってきたメリノウール製品
これまでIcebreaker、Smartwool、モンベルなど、いくつかのメーカーのメリノウール製品を使ってきました。
特に下半身にはメリノウールのベースレイヤー、足には厚手のメリノウール混ソックスを使うと、体感的な寒さがかなり変わります。
インナーや靴下にメリノウールを使って、パジャマやスウェットなどの部屋着を重ね着すると、いつもより部屋の温度が低くても寒さを感じにくくなります。
上半身は、インナーだけでなくカーディガンやハイネックなどを重ねる方法も便利です。
サイクリングなど屋外で活動するときと、室内でじっとしているときでは必要な厚さが違うため、用途によって使い分けるのがおすすめです。
ブランド名よりも、ウールの混率、厚み、肌触り、自分の活動量に合っているかを基準に選ぶと失敗しにくくなります。
足元の防寒を優先する
冬は上半身だけでなく、足元を冷やさないことも重要です。
厚手の靴下に加え、床からの冷気を感じる場合にはスリッパやルームシューズ、ラグなどを組み合わせると体感温度が変わります。
特に室内で座っている時間が長い場合は、全身を暖める前に足元の冷え対策を試してみるとよいでしょう。
寝袋や布団を「局所暖房」のように使う
部屋全体を暖めようとすると、多くのエネルギーが必要になります。
そこで、読書やパソコン作業など、長時間同じ場所にいるときには、寝袋や厚手の布団や羽毛布団を使って首から下の上半身や下半身を包む方法があります。
私は実際に、冬に寝袋へ入って過ごすことで暖房の使用を減らしていました。
寝袋は登山用などに表示されている「快適使用温度」を確認し、自分の環境に合ったものを選ぶことが重要です。
ただし、寝袋が暖かいからといって、極端に低い室温で長時間過ごすことをおすすめするものではありません。
室温そのものにも注意してください。
湯たんぽは少ないエネルギーで体を暖めやすい
足先が冷えているときには、湯たんぽも便利です。
部屋全体の空気を暖めるのではなく、必要な場所だけを暖められるため、エネルギー消費を抑えやすい方法です。
寝袋の足もとに湯たんぽを入れておくと、こたつに入っているみたいで快適です。
湯たんぽには、数年間使用しても大丈夫なステンレス製の湯たんぽ(Amazonへのリンクはこちら)がおすすめです。
給湯器の温度を上げて推薦から出てくるお湯を湯たんぽに利用しています。
最近では充電式の湯たんぽも売られています。
ソーラークッカーを使っている場合には、晴れた日に太陽熱で作ったお湯を湯たんぽに利用するという組み合わせもできます。
これは、太陽エネルギーを暮らしの中で直接利用する面白い方法の一つです。
ただし、湯たんぽで最も注意したいのが低温やけどです。
消費者庁やNITE(製品評価技術基盤機構)は、湯たんぽを長時間同じ場所に接触させないことや、布団を暖める目的で使う場合には就寝前に取り出すことなどを呼びかけています。
厚手のタオルやカバーを使っていても低温やけどが起こる可能性があります。
首・頭・手を冷やさない
厚着をしているのに寒く感じる場合には、首元や頭、手などが冷えていないか確認してみましょう。
ネックゲイター、ニット帽、手袋などを追加するだけで快適になる場合があります。
特にパソコン作業などでは手を外に出している時間が長いため、薄手の手袋が役立ちます。
ただし、薄いメリノウール100%の手袋は摩擦の多い指先が傷みやすいこともあります。
用途によっては、耐久性のある素材を混ぜた製品や、別の手袋との重ね使いも選択肢になります。
防寒対策は防災にも役立つ
衣類、寝袋、毛布、湯たんぽなどを使って暖かく過ごす方法を知っておくことは、光熱費の節約だけでなく、防災という意味でも役立ちます。
災害による停電や燃料不足などで、一時的に普段の暖房が使えなくなる可能性はあります。
普段から「暖房器具以外に、どうやって体を暖かく保つか」を考え、必要な防寒用品を準備しておけば、非常時にも落ち着いて対応しやすくなります。
まとめ
冬の省エネというと、「暖房を我慢すること」を考えてしまいがちです。
しかし、本当に大切なのは我慢ではなく、必要な暖かさをできるだけ少ないエネルギーで得ることです。
メリノウールの衣類で体から熱を逃がしにくくする。
足元や首元を重点的に暖める。
寝袋や布団で必要な範囲だけ保温する。
湯たんぽを安全に利用する。
そして、それでも寒いときには無理をせず暖房を使う。
こうした方法を組み合わせれば、快適さを保ちながら暖房への依存を減らすことができます。
環境にも家計にもやさしい冬の過ごし方として、自分に合う方法から少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか。
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