人間関係をスムーズにする受容・共感と傾聴【相手を理解する】

人間関係をスムーズにする受容・共感と傾聴 🏚️家庭・生活

自分が話していることに対して、相手から「それは違うんじゃない」と言われたり、「こうしたほうがいいよ」などアドバイスれたら、自分自身が否定されたような感じや不快な感情が出てきたり、相手にわかってもらえなかったと思ったりしませんか?
それと同じように、相手が話していることに対して、違う意見を言ったり、アドバイスしたりすると、相手も同じような気持ちになっているかもしれません。
相手とそのような関係が続いてしまうと、人間関係がうまくいかなくなる場合が少なくありません。
そこで、今回は人間関係をスムーズにするために役に立つ受容・共感と傾聴について解説します。

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受容とは?

人の話を聞く時の「受容」とは、「相手の考えや感情や行動に対して自分の価値感で評価しないで、それらを受け止めること」です。
どうしても「自分だったら、こう考えるのに」とか、「こうすればいいのに」と自分の価値観(良い、悪い、好き、嫌いなどの価値を判断するときのものの見方や考え方)で評価してしまいますよね!
そういう評価は出てくると思いますが、相手の考えや感情や行動をそのまま受け止めて、自分の価値観とは違う相手の考えや感情や行動を尊重しましょう!

共感とは?

共感には、大きく分けて「他人の考えや感情を理解すること」と「他人の考えや感情に対して、自分も同じように考えたり、感じたりすること」があります。
これらは、それぞれ認知的共感と情動的共感と言われます。

認知的共感と情動的共感

認知的共感:「相手の考えや感情を理解する」には、他人の立場に立って物事を考えることができたり、相手が感じていることを推察する能力が必要です。

情動的共感:「相手の考えや感情に対して、自分も同じように考えたり、感じたりする」と、相手と同じ気持ちになって感情移入したり、相手と同じように自分も悩んだり、苦痛を感じたりすることがあります。

共感的理解

人間関係をスムーズにするには、 相手の立場に立って物事を考え、相手が感じていることを推察することで、相手の考えや感情を理解すること(共感的理解)が重要になってきます。
そのほかにも共感的なコミュニケーションによって、お互いの絆が深まり、相手を助けようとしたり、相手のためになるような行動が増えるようになります。

傾聴とは?

傾聴とは、相手が話していることに対して共感的に理解して、聴くことです。
相手の考えや感情を相手の立場になって理解しようと努力しましょう!
たとえ相手の考えや感情がネガティブなものであっても、「ポジティブに変えてあげよう、悩みを解決できるようにアドバイスしよう」と思ったとしても、実行しないでくださいね。

「わかってもらえた」と相手が感じること

人は自分のことを「理解してほしい」、「わかってほしい」と思っています。
そのため、自分が話した内容を傾聴されることで、「自分のことをわかってもらえた」と感じられた場合には、うまく傾聴ができていたことになります。

傾聴するためのポイント

傾聴ができるようになるには、まず「相手のことをもっと理解したい」という気持ちを持つことが重要です。
相手に体や視線を向けたり、相手の話に応じて適切にうなずいたり、あいづちをしたりすることも傾聴されていると相手が感じます。
それらに加えて表情や声、姿勢、しぐさなどによって、相手に与えるイメージ(真剣さ、伝わっている感じ、興味を持ってくれている、落ち着き、信頼できる、誠実さ、受け入れられている、話しやすさ、心地よさ、感じの良さ)が変わり、相手が傾聴されていると感じるようになります(Anme et al., Journal of Applied Medical Sciences, 2:21-29, 2013)。

傾聴する時のコツ

傾聴する時に実践していること

私が傾聴する時には、相手が話していることの情景を思い浮かべながら、しっかりとイメージできるように聴いています。
その情景がうまく思い浮かべない時には、そのことについてもう少し詳しく相手に聞いてみるようにしています。

共感できる経験があっても、しっかりと傾聴すること

相手が子育てでたいへんな思いをしている話をしている時に、自分も子育てをしていてたいへんな経験をしている場合には、共感的理解ができると思ってしまいます。
しかし、相手がたいへんと思っていることと自分がたいへんだったことが全く同じということはありませんので、その違いについてもしっかりと傾聴することが大切です。

まとめ

人間関係をスムーズにするために、相手の考えや感情や行動をそのまま受け止めて(受容)、相手の立場に立って相手の気持ちを理解して(共感)、相手を尊重して、話していることを聴くこと(傾聴)を実践してみましょう!
もちろん相手の考えや感情を聴いて、相手のことを理解するだけでなく、自分のことも理解してほしい、わかってほしいと思うことは当然です。
その時には、相手を不快にさせないで、自分の気持ちを伝えることができる「アサーション」を実践してみましょう!
アサーションについては、「相手を不快にさせない自己主張【効果のあったアサーションの例あり】」の記事をご参照ください。

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