「DeepL」翻訳の使い方【KindleやPDFでの使い方も】

DeepL翻訳の使い方 📝仕事・勉強

英文を読むのが苦手だけど、勉強や仕事でどうしても読まないといけない時や、おもしろそうな英語の本や記事を読んでみたいと思うことがありませんか?
英語が得意な人でも、英語より日本語の方が圧倒的に読むスピードが速く、理解もしやすいことがわかっています。
オンライン翻訳サービスや翻訳ソフトもありますが、以前は翻訳しても不自然な文章になるため、わからない単語を調べる程度に使うくらいの人も多かったと思います。
でも、2020年3月に日本語に対応した「DeepL」は、自然な文章に翻訳してくれる超おすすめのオンライン翻訳サービスです。
実際に、DeepLを使うことで、論文を読むスピードも速くなり、日本語から英語の翻訳もすばらしく、英語の論文を作成するのも速くなりました。
そこで、今回はAI(人工知能:Artificial Intelligence)を用いた翻訳サービスであるDeepLの使い方を解説します。

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DeepLとは?

DeepLは、ブラウザ上またはWindowsやmacOSのアプリをダウンロードして使うことができる翻訳サービスです。
日本語⇔英語を含めて26言語以上に対応しています。

WindowsやmacOSのDeepLのアプリでは、翻訳したい文章を選択して、コピー(Windowsではキーボードで「Ctrl」キーを押しながら「C」を押す、macOSでは「Command」キーを押しながら「C」を押す)を2回連続して操作すると自動でDeepLの翻訳アプリが立ち上がって翻訳してくれます。
便利で速く快適に使えるので、超おすすめです。

無料版では万全のセキュリティ対策がされていませんので、機密文書などビジネスで使用する場合には、有料版のDeepL Proを用いた方がよさそうです。

DeepLが役に立つ場面がたくさんあります!

DeepLは、英語を勉強する人から仕事で英語を使う人まで、いろんな人の役に立ちます。
特に毎日英語を使う人には必須のアイテムです。

  • 英語の記事を読む
  • Kindleで英語の本を読む
  • 英語の論文を読む
  • 英語の論文を作成する
  • 英文読解で使う
  • 英作文に使う

DeepL翻訳のホームページ上で文章を翻訳するには?

DeepL翻訳のホームページ上の「翻訳するにはテキストを入力してください」の場所に、翻訳したい文章(単語などでも可)をコピー&ペーストすると日本語であれば自動的に日本語と認識して翻訳したい言語(英語など)に翻訳してくれます。
英語を入力すると自動的に英語と認識して翻訳したい言語(日本語など)に翻訳してくれます。
もちろん、「翻訳するにはテキストを入力してください」の場所に普通に文字を入力しても翻訳してくれます。

ただし、無料版では1回の翻訳が5,000文字までになります。
5,000文字以内に文章を分けて翻訳することはできますが、あまりやり過ぎると「有料版」を使うようにメッセージが出て、無料版が一時的に使えなくなるようです。

無料でWordファイルやPowerPointファイルが、まるごと翻訳できて超便利!

以前は、無料版ではファイルごとの翻訳ができませんでした。
現在は、無料版のDeepL翻訳のホームページ上で以下の3つの方法でWordファイル(.docx)やPowerPointファイル(.pptx)をファイルごと翻訳できようになりました。

  • 「翻訳するにはテキストを入力してください」の場所に翻訳したいファイルをドラッグ&ドロップする
  • 「ファイルの翻訳」をクリックして、「WordまたはPowerPointのファイルをここにドラッグ」の場所に翻訳したいファイルをドラッグ&ドロップする
  • 「ファイルの翻訳」をクリックして、「文書ファイルを選択」をクリックして翻訳したいファイルを選ぶ

翻訳されたファイルは、ダウンロードできますが、無料版ではそのまま編集することができません(有料版ではそのまま編集可能です)。
また、無料版では、ファイルのサイズが5MBまたは10万文字までに制限され、月に翻訳できるファイル数は、3になっているようです。
有料版のDeepL Proでは、ファイルのサイズが10MBまたは100万文字まで可能になり、テキストファイル(1MB、100万文字)やHTMLファイル(5MB、100万文字、アプリのみで利用可)も翻訳ができ、月に翻訳できるファイル数は、価格に応じてユーザー1名あたり5~100になります。

PDFファイルの文章を翻訳する3つの方法

PDFファイルも上述のようにまるごと翻訳ができるようになりましたが、改行が入ると文章の終わりと判断されて翻訳されてしまうため、うまく翻訳できません。
また、PDFファイルの翻訳したい文章をDeepL翻訳のホームページ上にコピー&ペーストする場合には、2行以上にまたがった文章をコピーすると改行が入ったり、ハイフンで分かれた単語があったりするため、そのままペーストしても正しく翻訳されません。
改行を削除するための方法がいくつかあり、その中で簡単にできる方法は、以下の3つです。

  1. PDFファイルをGoogle Driveにアップロードして、右クリックで「アプリで開く」→「Googleドキュメント」を選択して、Googleドキュメントに変換します。
    ハイフンで分かれた単語は、「スペルの候補」として青色の下線(波線)が引かれますので、その候補をクリックして修正します(→ このまま一部をコピー&ペーストでDeepLで翻訳します)。
    Wordファイルをまるごと翻訳したい場合には、そのGoogleドキュメントをWordファイルに変換してダウンロードすることで、そのWordファイルをまるごとDeepLで翻訳できます。
  2. Shaperと呼ばれるウェブサイト(https://dream-exp.net/shaper/)の上のボックスに、文章をコピー&ペーストすると、下のボックスに改行がすべて削除された文章が出力されます。
    そのまま、「DeepLで翻訳する」をクリックするとその文章がDeepL翻訳のホームページ上にペーストされて自動的に翻訳されます。
    ただし、段落の区切りもなくなりますので、後で修正が必要です。対策としては、段落ごとに上記の操作を繰り返すという方法があります。
  3. Googleなどの検索バーに文章をコピー&ペーストして、それらを全て選択して(Windowsではキーボードで「Ctrl」キーを押しながら「A」を押す、macOSでは「Command」キーを押しながら「A」を押す)コピーをした後に、DeepL翻訳のホームページ上の入力する場所にペーストする。

1 が便利で超おすすめでしたが、うまくできない場合もあるため、現在は 2 を使ってやることが多くなりました。
2 や 3 では、ハイフンで分かれた単語があれば、それを探して修正する必要があります。

Kindleの英語の本を翻訳するには?

Kindleでは、コピー機能が使えないため、直接DeepLを使うことができません。
そこで、パソコンのChromeなどのブラウザで、どのページでもいいので、ブックマークを作成します(Chromeでは、URLバーの右側にある星型をクリックして、「ブックマークを追加」をクリックして、設定画面で「名前」は自分でわかりやすい名前(例えば、DeepLのブックマークレット)を入力し、「フォルダ」を「ブックマック バー」にして、左下の「その・・・」をクリックして、URLを下記のプログラムに書き換えて保存します(URLの書き換えの詳細については、https://sekailab.com/wp/2020/03/25/deepl-translation-with-kindle-cloud-reader/を参照してください)。

javascript: (function () {
let w = null;
let kDoc = null;
let kObj = null;
let prevText = “”;
let separateElement;
let translateElement;
if (typeof window.KindleReaderUI !== ‘undefined’) {
w = window;
} else if (window.length) {
for (let i = 0; i < window.length; i++) {
if (typeof window[i].KindleReaderUI !== ‘undefined’) {
w = window[i];
break;
}
}
}
if (typeof w === ‘object’) {
kObj = w.KindleReaderUI;
kDoc = w.document;
let sId = null;
let eId = null;
if (typeof kObj.ACRExtensions === ‘undefined’) {
kObj.ACRExtensions = true;
let c = function () {
let s = kObj.getSelection();
if (s) {
if (sId != s.start || eId != s.end) {
sId = s.start;
eId = s.end;
$(‘iframe’, kDoc).each(function (j, textIframe) {
let textIFrameDoc = $(textIframe).contents().get(0);
if ($(‘#’ + sId, textIFrameDoc).get(0)) {
txtDoc = textIFrameDoc;
return false;
}
});
if (txtDoc) {
r = txtDoc.createRange();
r.setStartBefore($(‘#’ + sId, txtDoc).get(0));
r.setEndAfter($(‘#’ + eId, txtDoc).get(0));
if (r) {
r = encodeURIComponent(r);
if (r != prevText) {
$(‘#ACRExtensions_copyC_sep’, kDoc).remove();
$(‘#ACRExtensions_copyC’, kDoc).remove();
let styles = $(”);
separateElement = $(”);
translateElement = $(‘DeepL’);
$(‘#kindle_menu_border’, kDoc).append(separateElement).append(translateElement).append(styles);
prevText = r;

$(‘#ACRExtensions_copyC’, kDoc).click(function (evt) {
if (r) {
window.open(‘https://www.deepl.com/translator#en/ja/’ + r, ‘DeepL’, “height=600,width=776,location=0,menubar=0,scrollbars=1,toolbar=0”);
}
});
}
}
}
}
}
if (separateElement) {
separateElement.show();
translateElement.removeClass(‘button_hidden’);
}
};
setInterval(c, 200);
alert(‘Kindle Translator Extension is now active.’);
} else {
alert(‘Kindle Translator Extension is already active.’);
}
} else {
alert(‘Error: Kindle Translator Extension is not active. The Amazon Cloud Reader window could not be found.’);
}
})();

https://sekailab.com/wp/2020/03/25/deepl-translation-with-kindle-cloud-reader/

その後は、Kindle Cloud Readerのブラウザ上で、上記のブックマークをクリックします。
すると「Kindle Translator Extension is now active」の表示が出るので、「OK」をクリックします。
その後は、Kindle本の文章をドラッグすると近くに「ハイライト、メモ、DeepL」が表示されるので、「DeepL」をクリックすると、DeepLで翻訳ができます(一部、文章をドラッグできない本がありますので、その場合にはDeepL翻訳ができません)。

AIを用いた翻訳サービスは、今後も進化し続ける

いかがでしたか?
DeepLを一度使ったら、やめられなくなります。
こんな便利な機能が数年前にあったら、良かったのにと思ったりもしますが、今後もAIを用いた翻訳サービスが進化しそうです。
Google翻訳も進化しているので、DeepLと両方使ってみて、それぞれの上手な翻訳箇所を組み合わせることで、両者の良いとこ取りをしてみてはいかがでしょうか?

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