内科専門医の試験対策【過去問とセルフトレーニング問題とQuick Check】

内科専門医の試験対策 📝仕事・勉強

総合内科専門医の合格率は、60~70%ですが、試験対策をしないで総合内科専門医に合格するのは難しいと思います。
実際に、内科の分野をある程度勉強して受験しましたが、それだけでは不十分でした。
そこで、2019年に私が内科専門医に合格した時に試験対策として役に立ったものを紹介します。

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内科の基本をイヤーノートで復習する

まずは、内科の基本を復習することがおすすめです。
私は、イヤーノートを使って、内科認定医や総合内科専門医で出題された箇所を中心に覚えていないところを自分でノートにまとめました。
内科の基本ができている方は、このセクションは飛ばしてください。

最新版イヤーノートの購入

「イヤーノート」を医師国家試験で使用したことがあれば、メディックメディアが出版している最新版の「イヤーノート」を購入しましょう。

個人的には、タブレットやスマホで使えるmediLink版「イヤーノート」がおすすめです(その後の最新版へのアップグレードも安価です)。
書籍版「イヤーノート」を購入するとmediLink版「イヤーノート」の割引クーポンコードが付いています。
私は、 書籍版「イヤーノート」も購入しましたが、mediLink版「イヤーノート」が便利すぎて、書籍版「イヤーノート」はほとんど使いませんでした。

イヤーノートの付録

「イヤーノート」には、「イヤーノート ATLAS」、「イヤーノート TOPICS」、「内科系専門医試験 Quick Check」が付録コンテンツとしてあります。
内科専門医試験の問題には、画像検査の結果や病理組織が示されることが多いので、「イヤーノート ATLAS」は、見ておきましょう。
また、Up To Date問題が出題されるので、「イヤーノート TOPICS」で最新のガイドラインなどをある程度知っておく必要があります。
あと、一番欲しいと思ったのが「内科系専門医試験 Quick Check」です。
一問一答形式の問題集で、すきま時間で知識をチェックするのに役に立ちました。

mediLink版「イヤーノート」のおすすめポイント

mediLink版「イヤーノート」には、次のようなおすすめポイントがあります。

  • タブレットとスマホの両方に入れて使える(両方同時にも使えます)
  • 参照するイヤーノートやATLASやTOPICSが記載されているページは、タッチするだけでその目的のページを見ることができる
  • Quick Checkでは、間違った問題だけを復習できる
  • 重い書籍を持ち歩かなくてもいい

総合内科専門医の過去問を解いてみる

過去の問題を解いてみることで、問題の傾向がつかめます。
また、過去の問題と同じような問題も多く出題されますので、必ず解いておくようにしましょう!
日本内科学会から「日本内科学会認定内科医試験・総合内科専門医試験/過去問題集(第1集と第2集)」が販売されています。
ただし、試験問題が全部掲載されているわけではなく、一部抜粋した問題です。
また、第1集には解説がなく、第2週には簡単な解説しかありませんので、わからない問題は自分で調べる必要があります。

セルフトレーニング問題を解いてみる

こちらも日本内科学会から「生涯教育のためのセルフトレーニング問題と解説(第1~4集)」が販売されています。
第4集は、2017年度までのセルフトレーニング問題ですので、その年度以降のセルフトレーニング問題も入手しておきましょう!
周りに総合内科専門医を取得している人が数人いれば、5年に1回以上は必ずセルフトレーニング問題を解いていますので、すべて入手するようにしましょう。
受験をする年度のセルフトレーニング問題は、解答や解説が入手できませんが、解いておいた方がいいと思います。
注意点としては、過去のセルフトレーニング問題は、情報が古くて解答や解説が間違っていることがあるため、最新のイヤーノートなどで調べておく必要があります。
そのため、時間がない人は、最新のセルフトレーニング問題を解くことから始めて、新しいセルフトレーニング問題の方から順番に勉強してください(第1集と第2集は、やらなくてもいいと思います)。

予想問題集を解いてみる

過去問とセルフトレーニング問題を仕上げた後に、メディックメディアが出版している「クエスチョン・バンク総合内科専門医試験 予想問題集」、「クエスチョン・バンク総合内科専門医試験 予想問題集 vol.2」を解いてみることをおすすめします。

時間がなければ、過去問とセルフトレーニング問題を優先して勉強してください。

時間があれば、やった方がいいと感じたもの

日本内科学会のホームページからダウンロードできる認定内科医の過去問(2005~2015)は、時間があればやってみることをおすすめします。
情報が古いですが、基本的な知識の習得には便利です。
簡単な問題が多いため、正解率は高くなりますが、総合内科専門医試験の問題は、もっと難しいので、注意が必要です。
また、解説がないので、自分で調べる必要があります。

時間がなければやらなくても良かったと感じたもの

個人的には、時間がなければやらなくても良かったと感じたものですが、やった方が良かったと思う人もいると思いますので、参考程度にしてください。

  • 目でみるトレーニング 第1~4集: 内科系専門医受験のための必修臨床問題
  • 内科学会雑誌に掲載されているMultiple Choice Questions
  • 認定内科医・認定内科専門医受験のための演習問題と解説〈第3集〉
  • mediLink動画にあるQ-Assistの講義動画(国試レベルの内容です。視聴するのに時間がかかります。以前は、すべて無料で視聴できました。)

試験当日の注意点

  • 試験時間が長いので、前日までに疲れをためないようにして、前日はしっかりと睡眠を取るようにしましょう
  • 休み時間にトイレに長い列ができるので、ほかの階も含めて事前にトイレのある場所(階が離れるほど人が少ない)を確認しておきましょう
  • 前日に宿泊する場合には、歩いて行ける範囲のホテルがおすすめです
  • HBまたはBの鉛筆、複数の消しゴム、時計機能だけの腕時計を忘れないようにしましょう
  • 昼食は、当日の朝に買っておいた方がいいと思います

まとめ

内科専門医の試験対策には、まずイヤーノートで過去問を中心として覚えていない箇所を中心にまとめましょう。
総合内科専門医の過去問とセルフトレーニング問題の新しいもの(少なくとも過去5年分)は解けるようにしましょう(3回くらい繰り返して解いておくことをおすすめします)。
予想問題集を解いてみて、時間があれば、そのほかの問題を解いてみましょう。

内科専門医を受験する時に、こんな情報があったらよかったと思うものを紹介しました。
受験する人のお役に立てれば、うれしいです。

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