キャンプだけでなく、公園や海でテントを張った時には、地面の凸凹や熱さ・冷たさなどが直接伝わってこないようにマットやコットを使うことで、快適に過ごせて、ゆっくりと眠ることができます。
でも、マットやコットにはいろんな種類があって、どのマットやコットにするのか迷ってしまいますよね。
そこで、今回はマットやコットの種類およびメリット・デメリットを解説して、実際に購入した中で、おすすめのマットとコットをご紹介します。
マットやコットの種類
マットには、クローズドセルマット(発泡式ポリエチレン、ウレタンなど)やエアー注入式マット(インフレータブルマット、エアーマット)があります。
また、マットではありませんが、簡易ベッドのようなコットがあります。
クローズドセルマット(発泡式ポリエチレン、ウレタンなど)
クローズドセルマットは、クッション性の素材である発泡式ポリエチレン(ポリエチレンフォーム)やウレタン(ポリウレタン)でできているマットです。
昔からよく使われている銀マットが代表的なものです。
銀マットには、ポリエチレンフォーム(EVAフォームを含む)がよく用いられています。
厚さは薄いものが多いのですが、表面にアルミを蒸着させて断熱性を向上させたものがあります。
エアー注入式マット(インフレータブルマット、エアーマット)
エアー注入式マットには、インフレータブルマット(インフレーターマットとも呼ばれます)とエアーマットがあります。
インフレータブルマットは、周りをおおっている生地にクッション性のある素材が用いられているため、ある程度は自動的にふくらむようになっています。
さらに空気を注入することで、寝心地の良いマットになります。
エアーマットは、周りをおおっている生地にクッション性のある素材がないため、空気を注入しないとふくらみませんが、収納する時には軽量でコンパクトになります。
コット
コットは、 フレームや金具などを用いて、布を引っ張ってテンションをかけることで、その上で寝ることができるようにした簡易ベッドです。
地面の凸凹や地面の熱さ・冷たさが体に伝わってこないため、快適に寝ることができます。
クローズドセルマット、エアー注入式マット、コットのメリット・デメリット
クローズドセルマット、エアー注入式マット(インフレータブルマット、エアーマット)、コットには、それぞれメリットとデメリットがあるので、自分が使いたい用途に応じて、選んでみることをおすすめします。
それぞれのメリットとデメリットは以下の通りです。
クローズドセルマット | インフレータブルマット | エアーマット | コット | |
メリット | ・比較的軽い ・価格が安い ・設置が楽 ・破損しにくい | ・寝心地がいい ・価格が比較的安い ・破れても使えないことはない | ・比較的寝心地がいい ・軽い ・価格が比較的安い ・収納サイズが小さい | ・寝心地がいい ・地面の凹凸の影響を受けない |
デメリット | ・薄いと寝心地が悪い ・収納サイズが大きい | ・重い ・収納サイズが大きい | ・破れると使えない(補修できる場合もある) | ・価格が高い ・重い ・収納サイズが大きい |
登山など徒歩で持ち運ぶのであれば、軽いクローズドセルマットやエアーマットがおすすめです。
車やバイクなどで移動するのであれば、多少重くても寝心地がいいインフレータブルマットやコットがおすすめです。
クローズドセルマット、エアー注入式マット、コットのおすすめ3選
実際に購入した中で、クローズドセルマット、エアー注入式マット、コットのそれぞれのおすすめを紹介します。
クローズドセルマットのおすすめ【サーマレスト Zライトソル】
サーマレストのZライトソルは、表面を凹凸に成型して、細長く折りたためるようにした高級銀マットのような製品です。
厚さは2cmですが、わりと地面の凹凸をやわらげてくれます。
レギュラーサイズは、長さ183×幅51cmと横幅が狭いため、寝袋を使用しないとマットの外に手が落ちてしまいます。
重さは、410gと軽量ですが、収納サイズが51×13×14cmと長くて大きめです。
2重や3重にして座布団やクッションのように使用したりもできます。
ほかのクローズドセルマットの商品と比較して断熱性、快適性、耐久性が高く、広げやすく、折りたたみやすいため、おすすめです。
個人的には、車中泊の時に使ったり、収納サイズのままで座ったりして重宝しています。
エアー注入式マットのおすすめ【コールマン キャンパーインフレーターマットハイピーク】
コールマンのキャンパーインフレーターマットハイピークは、10cmの厚さがあり、朝まで快適に眠ることができます。
シングルサイズは、長さ約198×幅68cmで横幅もゆったりしているため、寝袋を使用しないでも普通に寝ることができます。
重さは、約2.7kgあるために持ち歩くには重くて、収納サイズが約72×21×21cmと長くて大きいです。
軽さを重視する場合にはエアーマットがおすすめですが、寝心地を重視するのであれば、コールマンのキャンパーインフレーターマットハイピークがおすすめです。
自動膨張式マットレスですが、さらにエアーを注入する必要があります。
収納ケースをエアー注入用のポンプとしても使え、シングルサイズでは数分で完成します。
シングルサイズを収納する場合には、吸排気口の逆側から空気を抜きながら丸めるだけでOKです。
速くエアーを注入したい時や早く収納したい時には、電動エアーポンプがおすすめです。
家の中でも場所を選ばず、快適に使えますので、寝室以外で寝たい時に使ったり、ダブルサイズであれば、来客用として使ってもいいと思います。
ミニバンなどの車中泊には、床面やフルフラットシートをできるだけ平らにして、このマットのサイズが合えば、快適に車中泊ができます。
二人で寝る場合には、シングルサイズを二つ、一人で広いマットで寝たい場合にはダブルサイズがおすすめです。
ただし、ダブルサイズは重くて、エアーの注入と排出(収納)がシングルサイズと比較するとたいへんです。
ダブルサイズであれば、電動ポンプがあると便利です。
コットのおすすめ【ヘリノックス コットワン コンバーチブル】
ヘリノックスのコットワン コンバーチブルは、地面の凹凸に影響を受けないため、快適に寝ることができます。
サイズは、長さ190×幅68とゆったりとしていますが、左右の端はポールがあるため、狭く感じる場合にはコットマックス コンバーチブル(長さ210×幅75)がおすすめです。
重さは、2.32kg(コットマックス コンバーチブルは、2.96kg)とコットの中では軽量で、収納サイズも54×16×16cmとコットの中では小さくできます。
ベッドではなく、イスとして使用することもでき、別売りの「コットレッグ」を取り付けると高さも変えることができます。
注意点としては、下部フレームを固定する時に少し体重をかける必要があるため、力が弱い人は下部フレームの固定が難しいかもしれません。
そのため、事前に自分で下部フレームを固定できるかどうかを確かめてから購入するようにしてください。
また、下部フレームより外側に座ると傾いて倒れてしまいますので、注意してください。
このコットの脚の部分がフラットにしたシートや荷室の床などにフィットすれば、快適に車中泊ができます。
ちなみに、軽自動車(旧型のムーブ)では、このコットの脚の部分がフィットして、使えましたが、現行アルファード/ヴェルファイアでは、このコットの脚の部分がフィットしないため、そのままでは使えませんでした。
そのほかにも病院の付き添いベッドとしても快適に使えました。
まとめ
マットには、クローズドセルマット(発泡式ポリエチレン、ウレタンなど)やエアー注入式マット(インフレータブルマット、エアーマット)があります。
また、マットではありませんが、簡易ベッドのようなコットがあります。
クローズドセルマット、エアー注入式マット(インフレータブルマット、エアーマット)、コットには、それぞれメリットとデメリットがあるので、自分が使いたい用途に応じて、選んでみることをおすすめします。
- クローズドセルマットのおすすめ【サーマレスト Zライトソル】
- エアー注入式マットのおすすめ【コールマン キャンパーインフレーターマットハイピーク】
- コットのおすすめ【ヘリノックス コットワン コンバーチブル】
お気に入りのマットやコットを使って、快適に過ごせて、ゆっくり眠れるようになると、もっとアウトドアや車中泊が好きになり、また行きたくなります。
マットやコット選びの参考になれば、うれしいです。